パキスタン(パキスタン・イスラム共和国)―クエッタ
クエッタ
位置・場所
クエッタは、パキスタン西部に位置する、バルーチスターン州の州都である。
目的・役割・意義・機能・作用など
クエッタはアフガニスタンに抜けるチャマン峠とインドに抜けるボーラーン峠にほど近いため、軍事・経済の要衝だった。
『シャンタラム(下)』 新潮文庫、2011年、41頁。
自然
イラン高原
平凡社 『世界大百科事典』
歴史
クエッタという都市名はパシュトゥーン語の「砦」に由来する。
2003年にアメリカなどで発売されたグレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ著の『シャンタラム』では、クエッタについて次のような記述がある。
イギリスは1840年にこの古い砦を初めて占拠したものの、植民地軍の兵士が次々と病に倒れた上に、アフガニスタン人の激しい抵抗にあい、撤退を余儀なくされた。が、1876年には再び占拠し、クエッタはインド北西部の国境地帯におけるイギリス最初の占領地となる。その後、イギリス領インド軍の将校を訓練するための帝国士官学校が建てられ、まわりを山で囲まれた天然の円形競技場のような壮大な土地にあるこの市は繁栄を遂げたが、1935年5月末時に起きた大地震によって市の大半が破壊され、2万人の市民が亡くなる。それでも、その後新たに再建され、清潔で広い大通りと心地よい天候のおかげで、パキスタン北部における最も人気のあるリゾート地のひとつになったのだった。
『シャンタラム(下)』 新潮文庫、2011年、41ー42頁。
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