エネルギー―二次エネルギー―電力―火力発電―デメリット―費用
火力発電のデメリット・問題点・課題
費用・コスト―割高な運転費→国富流出
火力発電は割高な化石燃料を燃料とするため、原子力発電に比べると運転コストが高くなります。
たとえば、日本エネルギー経済研究所は、貿易統計などをもとに分析した結果、原発停止をして原子力発電分を火力発電で代替すれば、2020年までの累計で、約24兆円ものお金が追加的に資源国へと流出する可能性があることを指摘しています。
これは2010年の電源構成に占める原子力発電の割合をすべて火力で代替した場合の想定で、国富流出額は2015年までに累計約13兆円、そして、2020年までに同約24兆円にも達するとしています。
また、逆に原子力発電を導入したことによる国富流出防止効果も試算し、仮に原子力発電が存在せず、その電力量をすべて火力発電で代替したと仮定すれば、1965年から2010年までの45年間で約39兆円の火力燃料費が発生したと推計しています。
ウラン購入にかかる費用が累計で約5兆円となるので、これは原子力発電があったおかげで、差し引き約33兆~34兆円のお金が海外に流出せずに国内で循環できたことを意味しています。
実際、財務省が2012年10月22日に発表した2012年上半期(4~9月)の貿易統計(速報、通関ベース)によると、貿易収支は3兆2190億円の赤字となり、比較可能な1979年度以降、半期ベースで過去最大の赤字額となっています。
これは、原発停止により火力発電の燃料となる原油や液化天然ガス(LNG)の輸入が増加したことが大きな要因の一つとなっています。
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