［地理］地理

エネルギー―一次エネルギー―枯渇性エネルギー―化石燃料―石油

石油とは

石油の定義・意味など

石油とは、炭化水素を成分とする液体の可燃性のエネルギー資源をいう。

石油の目的・役割・意義・機能・作用など

エネルギー

石油は安価で効率的にエネルギーを取り出すことができるエネルギー資源である。

石油からガソリン、灯油、軽油、重油、LPG（液化石油ガス　プロパンガス）が精製等される。

特に、20世紀後半の文明は、石油によって成り立っていたと言える。

材料・素材

石油はプラスチック等の材料・素材にもなり、化学工業にも重要である。

石油の位置づけ・体系（上位概念等）

一次エネルギー

石油は、石炭、天然ガス、水力、地熱などと同じく、一次エネルギー（＝自然界に存在するままの形状で得られるエネルギー）の一種である。

液体エネルギー

石油は、水力などと同じく、液体エネルギー（＝液体からなるエネルギー）の一種である。

化石燃料

石油は、石炭、天然ガスなどと同じく、化石燃料（＝燃料として使用できる、地質時代の有機物の化石）の一種である。

石油の歴史

石油は石炭より遅れて開発された。

油田の発見

西アジアは世界的産油地であるが、この地域で最初に油田が発見されたのは、20世紀初めで場所は現在のイランだった。

NHK教育 『木村多江の、いまさらですが・・・「オトナのための地理・歴史　西アジア」』 2022年03月24日放送

第1次世界大戦

第1次世界大戦では飛行機や戦車などの近代兵器が使用され、燃料である石油の価値が一挙に高まった。

NHK教育 『木村多江の、いまさらですが・・・「オトナのための地理・歴史　西アジア」』 2022年03月24日放送

エネルギー革命

1950～60年代に、それまでの石炭などの固体エネルギー（固体燃料）から、石油・天然ガス・電力などの流体エネルギーの利用が急速に増大した。

これをエネルギー革命（動力革命）と言う。

石油の問題点

環境問題

有機物（炭素を含む物質）である化石燃料は、これを燃やすと、二酸化炭素などを発生し、地球温暖化や酸性雨などの環境問題の原因となる。

資源枯渇

石油は有限の再生不能な資源で、採掘しつくせばなくなる。

分布の偏在

石油を産出する地域（＝油田）の分布は偏在しており、各国の紛争の原因の1つともなっている。

たとえば、西アジアで続く戦争や紛争の原因の1つは、石油や天然ガスなどの資源をめぐるヨーロッパ諸国の思惑にあった。

NHK教育 『木村多江の、いまさらですが・・・「オトナのための地理・歴史　西アジア」』 2022年03月24日放送