西アジア―コーカサス(カフカス)
コーカサス
基礎データ
コーカサスの位置・場所
コーカサスはカスピ海と黒海に挟まれ、北をロシア、南をトルコとイランに囲まれた地域である。
NHK-FM(東京) 『モーツァルトのピアノ・ソナタ「トルコ行進曲付き」 - クラシックの庭』 2025/1/7放送
現在のジョージア(旧グルジア)、アルメニア、アゼルバイジャン、ロシアの一部にあたる。
コーカサスの別名・別称・通称など
カフカス
コーカサスの社会
諸民族のるつぼ
5000m級の山が連なる山岳地帯に言葉や文化、宗教の異なる様々な民族集団が複雑に入り組んで暮らしている。世界屈指の諸民族のるつぼとして知られる。
NHK-FM(東京) 『モーツァルトのピアノ・ソナタ「トルコ行進曲付き」 - クラシックの庭』 2025/1/7放送。『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、198頁
コーカサスの歴史
ノアの方舟
人種区分の1つであるコーカソイドという名前はコーカサス地方に由来する。
1つの地域名が人種区分の名になったのはキリスト教の世界観が関係している。
「旧約聖書」の「創世記」には有名な「ノアの方舟」についての記述がある。大洪水に際し、神の啓示を受けたノアは舟を作って大洪水を逃れるが、このとき辿り着いたのがコーカサス地方のアララト山で、ノアの家族たちが現在の人類の始祖になったという。
コーカサス地方から派生したノアの子孫たちという意味を込めて、18世紀にコーカソイドという呼び名が生まれた。当初、ノアの子孫たちを白人に限定するというとらえ方があり、コーカソイドは白人を指すものとされていたが、20世紀に入り、人類学が発展するとともに、アラブ人やインド人なども、これに含まれるようになった。
『「民族」で読み解く世界史』日本実業出版社、2018年、20-21頁
ロシア領
コーカサスの国際関係
地政学
古来、アジアとヨーロッパの境として、東西交易の要地である。
『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、198頁
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